
先週行われたチャンピオンズカップでは、単勝1.5倍というダントツの支持を集めたテーオーケインズが馬券圏外に敗れました。
著書「コーナーロス革命」をご覧の方であれば、テーオーケインズが負けた理由は簡単にわかると思います。
チャンピオンズカップのコーナー通過順位を見ていきましょう。
※コーナー通過順位の見方に関しては、コーナーロスの取扱説明書をご確認ください

コーナーロスの取扱説明書
コーナーロスの基礎知識 コーナーロスとは コーナーロスとは、レースのコーナー部分で外を回すことによる距離ロスのことです。日本の競馬は、直線のみで構成される新潟芝1000mを除いて、すべてのコースにコーナーが存在します。 そして、各コーナーで内を回った馬と外を回った馬では走る距離が著しく...
1~3着馬が各コーナーで内目の進路を取れているのに対し、テーオーケインズは各コーナーで終始大外を回す大きなロスがありました。
様々な要素が絡み合って着順が決定する競馬において、敗因を一言で表すのはナンセンスですが、コーナーロスが大きく影響していることは間違いありません。
特に、4コーナーが下り坂かつスパイラルカーブになっている中京ダートコースでは、最終コーナーでペースアップした後に、直線では馬群がバラけやすくなっています。
ペースアップするということは、有酸素運動から無酸素運動に切り替わる可能性が高く乳酸を一気に消費します。無酸素運動のタイミングで、外を回すというのは非常に大きなロスに繋がります。
さらに、直線で馬群がバラけやすいということは、コーナーで内々をロスなく回った馬が馬群を捌きやすいので、結果として内回し馬が恵まれて、外回し馬が大きな不利を被る可能性が高くなるのです。
そういった意味では、結果は伴いませんでしたが、各コーナーで大外を回しながら4着に入線したテーオーケインズは、むしろ強い競馬をしたと言えるでしょう。
次走、少しでも人気が落ちてくれるようなら逆に狙い目です。
是非、参考にしていただければ幸いです。